阪神大山悠輔内野手(29)が5日、鳴尾浜でリスタートを切った。開幕から不調が続き、前日4日の楽天戦(甲子園)後に岡田監督が2軍での再調整を指令。この日出場選手登録を抹消され、2軍の残留練習に合流した。初日からフリー打撃では111スイング中17本の柵越えも放ちノックも受けるなど精力的に練習。貧打のチームは苦境が続いているだけに「下を向いてる時間はない」と早期の完全復活へ、気合をみなぎらせた。

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鳴尾浜の日差しを浴びながら、大山が黙々と汗を流した。降格決定一夜明け、2軍の残留練習に合流。午前中からノックにフリー打撃など攻守でみっちりと汗を流した。若虎たちにも負けない熱量を持ち、再出発の第1歩を踏み出した。

「この時間をどう大切に過ごすかが大事になってくる。下を向いていてもしょうがないし、下を向く時間もない。前を向いてやりたいし、時間を大切にして1日、1日やりたい」

前日4日楽天戦(甲子園)を約2年ぶりに欠場。試合後に岡田監督はファームで再調整させることを明言し、この日出場選手登録を抹消された。不振による2軍降格は18年6月以来、6年ぶり。首脳陣と本人の話し合いを経て、2軍でのリスタートが決定した。

指揮官からは「キレを戻さんと」と注文を付けられ、早速走り込みを敢行。内野ノックを終えると、そのまま中堅の守備位置へ。走りながら飛球を追う「アメリカンノック」を計11本受けた。ノッカーを務めた工藤2軍外野守備走塁コーチは「体のキレだったり、いっぱい体を動かそうと話しているので」と意図を明かした。後輩外野手の井坪や高浜と一緒に、懸命に白球を追いかけた。

打撃でもロングティー打撃を行った後にはフリー打撃で111スイング。2度の3連発を含む17本の柵越えを放った。見守った山崎2軍打撃コーチは「思った以上にいい顔をして野球ができていた」と前向きな姿勢を評価した。

昨季は全試合に出場し、38年ぶりの日本一に貢献した。1軍はこの日も2点しか取れずに9回2死から逆転負けを喫しただけに、早期の完全復活が望まれる。

「今は応援することしかできないので。応援しながら、自分の時間をしっかり持ってやっていきたい」

最短なら15日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)から再登録が可能になる。苦しむチームを救うべく、鳴尾浜で本来の姿を取り戻す。【波部俊之介】

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