“ダース・ベイダー級”破壊力で新庄剛志監督(53)率いる日本ハムが快勝し、首位ソフトバンクと同時に70勝に到達した。0-0の6回、主砲フランミル・レイエス外野手(30)のリーグトップ28号2ランなどで一挙4得点を奪い、流れを決めた。「STAR WARS WEEK」初戦で、試合前に指揮官はダース・ベイダーと並んで記念撮影。“暗黒のアンチヒーロー”の強さが乗り移ったかのような勝利で、首位ソフトバンクとは1ゲーム差のまま食らいついた。
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5回まで1安打と鳴りを潜めていたが、勝機と思うや一瞬で火を噴き、勝利をかっさらった。その憎らしいほどの強さは、まさにダース・ベイダーだ。新庄監督は「得意としていない荘司君からよく点を取って、よく勝ってくれましたね」。8月15日の前回対戦では、7回までに4安打でわずか1点しか取れなかった投手を、この回だけで4得点して攻略した。
なかでも大きかったのは、2試合ぶりにスタメン復帰した主砲レイエスの1発だ。相手暴投で2点目を挙げた直後の6回1死三塁、2ボールから荘司の高めのストレートを一閃(いっせん)。“ライトセーバー”がさく裂して、右中間スタンドまで運んだ。「ランナー二、三塁で申告敬遠もあるシチュエーションかなと想定していました。勝負だったので、一気にモチベーションが上がりました」。リーグトップを独走する28号2ランで、一気に流れを引き寄せた。
26日の西武戦は、かかとの痛みを訴え途中交代。大事には至らなかったが27日は代打出場で空振り三振。2試合ぶり先発で2安打2打点と畳みかけた。指揮官は「(本塁打のボールは)真っすぐかあ…。前の2球を考えると、狙って打ってたら、かなりすごいですよね。かかとどうこう言うより。いやあ、すげえ」と、鋭い洞察力に舌を巻いた。
「STAR WARS WEEK」初戦ということで、試合前には新庄監督が20年前に扮(ふん)した暗黒のアンチヒーロー「ダース・ベイダー」と並んで、記念撮影した。05年5月6日の交流戦初戦の阪神戦では、そのコスチュームを着て始球式に臨んだ。「肩パッド入っているし前は見えないし、めちゃめちゃ集中した。あれやるためにスタメン外れましたから。ショーを見せるのも大事。(今日も)スター・ウォーズ・ファンたくさん来ているからね。僕はスパイダーマンが好きですけど(笑い)」と、新庄節も忘れなかった。
ソフトバンクも勝ったため同着で70勝到達。「70勝とか関係ないかな。ここにタイガースがいたらもっと面白いよね(笑い)。こっち(パ・リーグ)に来てもらって。むちゃくちゃ面白いでしょうね。そういうのは大好物なんで」。緊迫した優勝争いの中でも、ファンが一番喜ぶ演出を、常に考え続けている。【永野高輔】



