ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が18日、都内で行われた「イクメン オブ ザ イヤー」授賞式に登壇した。

 子育てに積極的に取り組む「イクメン」の認知向上に寄与したアスリート代表として受賞。2児の父ボクサーは、「試合が決まるとなかなか一緒にいるのは難しくなるんですが、日曜日はオフなので、最低でも公園に連れて行くようにしています。そこで自分も楽しめる。試合後は1カ月間は休みなので、そこでも家族といる時間を多く作るようにしています」と語った。

 8月15日に京都で行われた同級タイトル戦で、挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に4回TKOでプロ初黒星を喫して13度目の防衛に失敗した。その後にネリのドーピング検査での薬物陽性が発覚し、WBCによる処分を待っている状況にある。

 壇上ではイクメンぶりが分かる写真として、勝利後のリングに2人が上がった1枚を見せ、「長男は5歳なんですが、半年の頃から10回リングに上がっているので、慣れすぎている。娘はまだですね」と解説した。

 進退については「まだ何も決まっていない」と述べた。「処分がどうなるかということもある。現役でも引退してもトレーニングは続けようと思うので、自分的に走ったりはしています」と近況を説明した。

 爆笑問題の田中裕二、野球解説者のマック鈴木さん、キャラクター部門でバカボンのパパ、特別部門で群馬県・群馬県保育協議会も受賞した。