大日本のデスマッチリーグ戦「一騎当千」Aブロックで、木高イサミ(37=BASARA)がアブドーラ・小林(42)を下し、決勝トーナメント進出へ望みをつなげた。

1勝2敗の崖っぷちで迎えた強敵小林との戦いは、蛍光灯とギガラダー(巨大はしご)形式。蛍光灯1本を刀のように持ちチャンバラごっこをするところからスタートしたが、すぐにリング四方の蛍光灯を使った攻めは激しさを増し、互いに大流血。新兵器巨大フォークを持ち込んだ小林に膝の徹底攻撃を受けるも、河津落としを決め、形勢逆転。ギガラダーを投入し、かけあがってダイビングボディアタックを決めた。最後は意識がもうろうとする中、再びはしごのてっぺんから高くはばたき、ギガラダーブレイクをさく裂させた。

激戦の影響か「生まれて初めて」という記憶喪失状態で、試合の内容はほとんど覚えておらず。試合後には「俺は空から飛んでましたか?」と記者に質問した。飛んでいたことを確認すると、「いいじゃないですか。羽根がもげなきゃいいですよ。体が飛べるならいいです」と続けた。

木高は一騎当千で13、15、17年と3度準優勝したが、まだ頂点には届いていない。この日は観客に向かって「優勝して(後楽園ホールに)帰ってきます」と宣言した。リーグ残り2戦の結果次第で、4月13、14日に札幌で行われる決勝トーナメント進出は十分ある。