ボクシングWBO世界スーパーフライ級2位井岡一翔(30=Reason大貴)の4階級制覇再挑戦が決まった。6月19日に千葉・幕張メッセで、同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)との王座決定戦に臨む。19日に埼玉・越谷市内のジムで発表した。

井岡は昨年9月に米国で現役復帰し、大みそかにマカオでの同決定戦で、ドニー・ニエステ(36=同)に1-2で判定負けした。「再起戦で世界戦ができるとは、びっくりした。こんなチャンスはない。久しぶりの日本の地で、日本人初の4階級制覇をしたい」と意欲を示した。

4階級制覇へ初挑戦は失敗も、ニエステが王座を返上したことで、続けて日本初の記録達成のチャンスを得た。それも2年2カ月ぶりで国内の舞台。「海外でもよかったが、日本のファンに成長した姿を見せたい。やってきた結果を見せたい。背水の陣と思っている。勝つしかない。勝って次につなげたい」。本来の目的である海外でのビッグマッチへのステップを期す。

パリクテは25勝(21KO)2敗1分で、昨年9月に同決定戦で世界初挑戦ではニエステと引き分けている。「すごいアグレッシブ。若く勢いがあり、パンチ力もある」と簡単な相手でない。今後は20日に渡米して、直前まで現地で約2カ月調整して仕上げる。