史上最年少3冠ヘビー級王者・安斉勇馬(24)が、チャンピオン・カーニバルBブロック公式戦で、中大レスリング部の大先輩、諏訪魔(47)からシングルマッチで初勝利を奪った。

何度もバックドロップで投げられ、体が1回転するほど強烈なラリアットを受け続けた。フラフラになりながらもジャンピングニーで活路を見いだし、最後はこの日、3度目のフェイスロック。それまでの2回は逃げられたが、19分8秒、ぐったりした諏訪魔の様子を見てレフェリーが試合を止めた。

安斉は試合後「諏訪魔さんに勝ったぞ。これ、めちゃくちゃでけえ1勝だよな。このたった1回の勝利で諏訪魔さんを超えたなんて思ってないけど、俺を、この全日本プロレスにスカウトしてくれた諏訪魔さんに、少し近づいたんじゃないか」と汗をしたたらせながら笑顔をみせた。

続けて「現在勝ち点6、(斉藤ジュンと)同率首位。残り3試合。絶対落とせない。俺は残りの3試合、新技ギムレットと、そして渕(正信)さんから教えてもらったフェイスロック。この2つで、必ずこのチャンピオン・カーニバル優勝します」と高らかに宣言した。