大相撲の横綱日馬富士の暴行問題を巡り、林芳正文部科学相は24日の閣議後の記者会見で、スポーツ庁の鈴木大地長官が九州場所後の28日に日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)と会談し、角界の暴力根絶と協会のガバナンス(組織統治)強化を要請する方針を明らかにした。

 林文科相は協会の危機管理委員会による迅速な事実解明と報告を求めており「まずはスポーツを担当しているスポーツ庁長官が八角理事長に会って暴力根絶と協会のガバナンスを指導する。その上で今後の対応を検討したい」と強調した。

 暴行で負傷した平幕貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱)が調査への協力を拒否している。経過などについて「協会が事実関係を解明することが重要であり、現時点で私の方からコメントは差し控えたい」と述べた。