大関とりの関脇御嶽海(25=出羽海)が、小結貴景勝(22=貴乃花)を下して連敗を阻止した。

立ち合いからすぐに、左右の強烈な張り手を何発も顔面に受けた。それでも1歩も下がらず、前に出続けた。土俵際でいなされて体が泳いだが、右手で相手のサガリをつかんで耐えると、逆転の突き落としで勝負を決めた。

激しい相撲内容に「楽しかった」と第一声。空振りも合わせれば10発近い張り手をもらったが「黒星じゃないからいいんです。張るのも1つの技。そこでひるんでもダメ。やり返しちゃいけない。冷静でした」と余裕があった。前日の大関豪栄道戦で今場所初黒星を喫したが「しっかり切り替えられたので良かった」と連敗しなかった。大関昇進目安の三役で3場所33勝まで、残り5勝。「ここから連勝したい」と一気に決めに行く。