大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)千秋楽から一夜明けた25日、同場所で42度目の優勝を全勝で飾った横綱白鵬(34=宮城野)が、大阪市内のホテルで会見した。

平成最後の一番となった、前日24日の横綱鶴竜戦で負傷した右上腕については「(筋肉などが)たぶん切れている」と話した。今後は3、4日安静にして、31日に三重・伊勢神宮から始まる春巡業への参加の可否を判断するという。

負傷は、千秋楽では賜杯を受け取る際に、朝日山親方(元関脇琴錦)の手を借りるほど痛めていた。だが前夜のうちに応急処置を施していたため「だいぶ動くようになった」と、会見では右脇を上下に開閉する動きを披露して笑顔も見せた。一方で右腕の曲げ伸ばしには苦労するようで、テーブルの右手側にあったコップを左手側に置き直し、左手のみ使って水を飲んでいた。

当面は病院に行く予定はないという。それでも、2年前に春場所で、左大胸筋と左上腕を痛める大けがの影響で、8場所連続休場した元横綱稀勢の里(現荒磯親方)の名前を出し「気持ちが分かる」とも話していた。