幕内最軽量99キロの西前頭5枚目炎鵬(25=宮城野)が小結阿炎(25=錣山)を破り、勝ち越しを決めた。

阿炎の突っ張りをかいくぐり、隙を見て懐に入ると、相手の右足をつかんで持ち上げた。すると体重155キロの阿炎を宙に浮かせ、土俵外に追いやった。決まり手は足取り。場内は大歓声に包まれた。

NHKのインタビューに呼ばれた炎鵬は「もう、あんまり覚えてないですね。がむしゃらに思い切っていきました」と息をはずませた。観客を驚かせた足取りの場面には「そうですね、よかったです」とだけ振り返った。

残り2日間。自身初の2桁勝利と、2度目の三賞受賞も見えてきた。