大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて十両以上の関取らが出席する力士会が25日、大阪市内で行われ、白鵬(34=宮城野)と鶴竜(34=陸奥)の両横綱が、新型コロナウイルス感染への危機感を強めた。

力士会後、両横綱はマスク姿で報道陣の取材に対応。力士会会長の鶴竜は「何かを触ったらアルコール消毒をするとか、今まで以上に気をつかいたい」と話し、白鵬は「(過去に)さまざまな問題を乗り越えてきたが、これは目に見えないもの。不思議な緊張感で稽古して、場所に臨むことになる」と神妙だった。

力士会では尾車事業部長(元大関琴風)から新型コロナウイルス感染拡大への対策として、手洗い、うがいの徹底、不要な外出を控えることなどを注意喚起された。会場に訪れたファンとの握手などの接触も避ける方針だという。

ともに休場明けの場所になる。3場所連続で途中休場している鶴竜は「体も元気になった。準備もできたと思うので、これから稽古していきたい」と気合を入れた。

白鵬は、初場所を休場する要因となった右足踵の裂傷による蜂窩(ほうか)織炎について「傷口もだいぶ良くなってきたのでここからです」と話した。