日本相撲協会は27日、高砂部屋の師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)、大関朝乃山、幕下以下の力士5人が、新型コロナウイルスに感染したことを発表した。協会によると、26日に幕下以下の力士1人が体調不良を訴え、同日にPCR検査を実施したところ陽性が判明。感染症専門家の指導のもと、部屋所属の協会員を対象にPCR検査を実施し、この日に新たに6人の感染が判明したという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大阪で開催した昨年春場所以降は、本場所は東京・両国国技館で開催してきた。しかし、両国国技館が五輪のボクシング会場になっているため、18日に幕を閉じた7月場所は名古屋で開催。約1年半ぶりの地方場所に向けて、協会員らは6月下旬に都内でワクチンを接種し、名古屋入りして7月場所に臨んでいた。

電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「どこでもらったのか分からない。休みに入って1週間たっている」と感染経路は不明とした。「ワクチンを受けても感染するということ。協会員にも報告と注意喚起は行う予定です」と引き締めた。