SKE48が5日、最新シングル「好きになっちゃった」を発売する。加入9年目で初センターを務める末永桜花(21)が、このほど日刊スポーツのインタビューに応じた。 

ツインテールがトレードマーク。王道アイドル像を体現するが、実は超慎重派だ。新曲の振り付け練習でセンターポジションを意味する「0番」を指示されたが、すぐに喜ぶことはできず「どう見てもセンターだったかもしれないんですけど、変に期待してセンターじゃなかったらダメージが大きくなってしまうと思って…」。ミュージックビデオ(MV)撮影当日の朝、スタッフから改めてセンター決定を告げられ「そこでようやく実感が湧きました」とホッとしたように笑う。

アグレッシブな楽曲のイメージが強いグループだが、新曲は爽やかな青春ラブソングで「今までのSKE48とは違った一面を見せられる曲なんじゃないかな」。MV撮影では最前列の中央に立ち「自分が間違えただけで、そのカットを使えなくなってしまう。プレッシャーもあったけれど、こういう責任を一層感じられるのはセンターだからこそだと思うと新鮮だし、うれしくも思いました」と語った。

15年に当時13歳で加入し、18年に初めて選抜入りした。自分を「ステージの端にすら立てなかったメンバー」といい、長く葛藤の時間を過ごした。先を行く同期や後輩の背中を見て悩むこともあったが、何よりもファンの支えに感謝し「きっと他のメンバーを推していたら、ファンの皆さんは推しメンと見たかった景色がもっと早く見られていたと思う。人より押し上げる労力が必要な私を見つけて、選んで、押し上げてくれたのがすごくうれしい」。8年間で培われた強みを聞くと「今の時代にはそぐわないかもしれないけど、“ザ・根性”」と笑いながら、「実るまでに時間はかかるけど、それを耐える心や、自分のやるべき課題を探すことはできるようになったのかな」。

OG松井珠理奈や須田亜香里が、センターとしてリーダーシップを発揮する姿をまぶしく見てきたという。タイプは違っても、「0番」にかける思いは強く「やっぱりこの場所はずっと目指してきたところ。言葉で表せなくても、態度や行動で引っ張っていけるメンバーでありたい」と前を向く。愛らしさ満点の笑顔に、芯の強さを秘めている。【遠藤尚子】

◆末永桜花(すえなが・おうか)2002年(平14)2月26日、愛知県生まれ。15年3月、SKE48に7期生として加入。18年発売の28枚目シングル「いきなりパンチライン」で初選抜。今年6月、名古屋でソロライブを開催した。愛称は「おーちゃん」。156センチ、血液型A。

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