タレントの武井壮(41)が国会議員について、「人間的モラルとか社会規範とか司法試験以上の難しい試験を受けさせて、それに合格した人の中から選挙するべき」だと持論を展開した。

 武井は3日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。番組では、昨年発覚した自民党の小渕優子衆院議員(41)の後援会による政治資金問題について議論となった。同事件では小渕議員の元秘書と元会計責任者が政治資金規正法違反で在宅起訴されたが、小渕議員は「虚偽を認識していた証拠がない」として嫌疑不十分で不起訴となっている。

 小渕議員について、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(75)が「政治資金の流れを本人が知らなかったで済まされるか? 国会議員の資質、責任は問われる」と苦言を呈した。それに対し、ダウンタウンの松本人志(51)が小渕議員が事件発覚後の選挙でも当選したことに触れ、「ここに入れる人がいるんですから、我々としては何も言えない」と主張。その上で、「『アホは選挙に行くな』とずっと言っている」と事件が発覚しても当選させる市民にも責任があるとした。

 そこに武井が「法で人を裁く、守る弁護士や検事など法曹界の人間は司法試験や研修があるのに、何で国会議員にはそれがないんだろう」と疑問を投げかける。武井は現行の選挙は試験になっていないと言う。さらに「人間的モラルとか社会規範とか司法試験以上の難しい試験を受けさせて、それに合格した人の中から選挙するべき」だと持論を展開した。

 武井は国会議員を「憲法すら変えられる立場にいる人間」だとし、「投票だけで決まるというのは疑問だ」と力説した。武井の説に鳥越氏も「正論だよ」と感心していた。