-いつ事件を知ったのか

 高畑 初めてこのことを聞きましたのは23日、仕事が終わった3時ごろだったと思います。事務所に寄ってくれといわれ、「どうした?」と言ったら、とにかく来てくれと。「裕太くんが前橋署に捕まった」と言われました。

 -面会したとき裕太容疑者の様子は

 高畑 本人もただ泣いて「すみません。すみません」を繰り返すばかりで、私たちも初めて顔を見たので掛けた言葉もよく覚えていませんが、自分がしたことは分かってるのか「申し訳ないね。申し訳ないね」と、泣いていました。

 -事件を聞いて、どのように思ったか

 高畑 何のことか最初は正直分からなかったです。

 -「不祥事を起こしたら私から仕事がなくなる。私から仕事を取らないで」と言ったとされているが

 高畑 私どものように皆さまの目に触れる機会が多い人間は、お互い刺し違えて死ぬくらいの覚悟でやらなければいけない仕事だと。やってはいけないことをやってしまうなら、刺し違えて死のうね、と。そういうことが分かってもらえるならと言った言葉ですけど、それがどう彼に響いていたかは分からないです。

 -危うさを感じていたということか

 高畑 思春期とかそういう時代にあったかもしれませんね。

 -具体的に何を危惧していた

 高畑 日常生活がきちんと、仕事の前に寝るとか、不安な様子はありました。小さい頃からあったように思えます。

 -面会時の裕太容疑者の様子は

 高畑 何度も泣いたのか目が腫れ上がって、震えて泣いていました。

 -どのような言葉をかけたか

 高畑 何と言ったんですかね…もう、ほとんど覚えていないですが、大変なことをしてしまったということと、一生かけて謝らなければいけないよ、と言いました。(裕太容疑者の所属事務所の)社長と(裕太容疑者の)姉と私で会いました。不謹慎でこんなことを言ってはいけないのかもしれないですが…「私はどんなことがあってもお母さんだからね。姉はどんなことがあってもあなたのお姉ちゃんだからね」と。

 -被害者の女性に、どんな言葉をかけたいか

 高畑 まず、相手の方の気持ちを考えることです。間違いであってほしいと、息子をかばう気持ちになってしまいますが、それはあってはいけないこと。被害者と言われる方が、もし自分の娘だったら、と頭の中ですり替えて、物事を冷静に考えないといけないと思います。

 -被害者に会って謝罪したか

 高畑 お会いしたかったのですがお会いすることはできませんでした。

 -会う予定は

 高畑 今のところありません