NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(月~土曜午前8時)が3日、スタートし、ヒロイン芳根京子(19)らは初回の放送を見終えた後、劇中舞台の神戸市内で、ラッピングバスのお披露目セレモニーに出席した。

 この日から神戸市交通局などが運営するドラマのラッピングバスも、運行スタート。芳根は感極まったのか、少し声を震わせてコメント。「毎日毎日、必死に必死に、みんなと頑張って作ってきた作品がやっと今日、皆さんに見てもらえた。ここからがスタートと思って、また頑張ります」と、無事にドラマが“出発”した喜びを表現した。

 今ドラマは神戸が舞台。戦後、子供服づくりにまい進するヒロイン坂東すみれを主人公に、女性たちの活躍を描く。この日は、ヒロインとともに子供服店立ち上げに動く友人を演じる谷村美月(26)百田夏菜子(22)土村芳(かほ=25)も出席。劇中通り4人で団結して、バス運行のアピールにも努めた。

 百田は「普段からラッピングバス見ると、写メ撮っちゃう人なので、このバス見つけたら、ぜひ撮りたい」。土村は「こんな大きな自分の顔…見たことない…」と素直に驚き、笑わせた。

 4人は5月の収録開始前から裁縫や刺しゅう、方言指導のレッスンを重ねており、芳根、百田らは「部活動みたい」という連帯感を感じている。

 百田によると最近は収録が夜半に及ぶと、最年長・谷村に“異常”が生じるとポロリ。「夜遅くなると、谷村さんは、普段、こんな落ち着いたイメージで、そこからは考えられない変な動きをし始める」とか。

 これを聞いた谷村は「え? 何? そんな風に見えてたの?」と大笑いするなど、実際の4人も結束力は高い。大阪出身の谷村は、1人だけ関西弁にも苦労をせず、お姉さんキャラだけに余裕の表情で「私、自分の作品を人に勧めるのは好きじゃないけど、この作品は初めて、みんなに見てもらいたくて勧めました」と、話していた。

 ラッピングバスは神戸市内を来年3月末まで走る予定。