「竜じぃ」の愛称で親しまれた吉本新喜劇の井上竜夫さん(本名・井上龍男=いのうえ・たつお)が、74歳で亡くなったことを受け、7日、大阪市内で、旧知の池乃めだか(73)や、後輩の川畑泰史座長(49)吉田ヒロ(49)浅香あき恵(59)が会見した。
井上さんは昨年4月から入退院を繰り返しており、めだかは、島田一の介(65)らと見舞いにも訪れ、6日に身内らで行われた通夜にも出席していた。
「きれいな顔してた。漫才やったり、新喜劇やったり、新喜劇ではだいぶ(自分より)先輩やけど、本当の意味での戦友やった」
目を充血させながら、めだかは言葉を続けた。
新喜劇の世代交代が図られた89年を乗り越えたのは、めだかと井上さん、桑原和男(80)らぐらい。めだかは「僕らだけが残ってね。(井上さんは)三橋美智也さんの歌が好きで、よう歌ってた」と話した。
20代から老け役を続け、40代の頃には「竜じぃ」が定着していた井上さんは、私生活でも温厚ほぼ怒ることがなかった。ただし、カラオケで、三橋さんの「哀愁列車」を歌った際、その日はキーが合わず、気を配った女性スタッフがキーを上下させすぎたために混乱。「(キーを)触るな!」と怒ったことがあった。
めだからは「怒ったのはそれぐらいやった」と言い、川畑も、涙で目を真っ赤にしながら「袖で座ってるとこから、舞台までもゆっくり歩いていくし、昔から普段もおじいちゃん。袖から役作りしてた」と振り返った。
新喜劇初出演時に共演したヒロは「セリフをいきなり間違えても、優しく『俺なんかもっとひどい。心配すんな』って言うてくれた」。浅香は、女性に興味を示すことが多かった井上さんに触れ「女性を触るのが好きやったけど、かわいらしい触り方」と言い、男女問わず愛された井上さんの人柄をしのんだ。



