「第47回NHK上方漫才コンテスト」が24日、大阪市中央区のNHK大阪ホールで行われ、ゆりやんレトリィバァ(26)が、女性ピン芸人としては同大会初の優勝に輝いた。

 本選に進んだ6組の中から、本格漫才の「プリマ旦那」と相対した決勝戦。アカデミー賞の世界観を表現したネタで勝負したゆりやんが漫才コンビを破り、頂点に立った。

 「上方漫才の平塚らいちょう(らいてう)になれたらいいなと思っていました!」

 47回の歴史を誇る上方漫才のコンテストで、ピン芸人ながら優勝を果たした。感涙しそうになりながらあいさつを終え、取材の場に戻ると、ゆりやんらしいボケを連発して取材会でも沸かせた。

 「上方漫才コンテストなのに、テレビをつけた人はあれ? 漫才やろ? 何? もう1人出てくんのかな? 何この太い人! って思ってるやろうなと思ってました」

 人を食ったような感想で、報道陣さえ笑わせた。

 13年2月にNSC(吉本総合芸能学院)の卒業ライブで優勝して以来、大きな大会では優勝がなく、ゆりやんは「まさか、優勝してしもて、にっちもさっちも!」。近況を聞かれると「実は、このおなかを見てもらったら…」と、太めゆえのふくらんだおなかで妊娠告白? と見せかけ、唐突に「なんばグランド花月です! 笑いの殿堂ここにあり!」。意味不明ながら、勢いよくしゃべってボケる、独特のゆりやんワールドで取材対応を続けた。

 ゆりやんは今月28日の「R-1ぐらんぷり2017」でも決勝戦へ進んでおり「祖父が『勝ってかぶとの緒をしめよ』と言っていたので、おごらず、油断せずに頑張りたい」と話した。