「第59回日本レコード大賞」(主催・日本作曲家協会など)の審査委員会が15日、都内で行われ、優秀作品賞10作に、乃木坂46「インフルエンサー」と欅坂46「風に吹かれても」が選出された。両グループともに同賞選出は初めて。最優秀歌唱賞は天童よしみ(63)が受賞。大賞と最優秀新人賞は来月30日に東京・新国立劇場から生放送となるTBS系「第59回輝く!日本レコード大賞」(午後5時30分=一部地域除く)で決定する。

 

 今年のアイドル界、音楽界をにぎわせた「坂道シリーズ」の乃木坂46、欅坂46の2組が、初めて優秀作品賞に選出された。AKB48を含め、秋元康氏が総合プロデュースする関連グループが複数選出されるのは初めて。

 乃木坂46の「インフルエンサー」は、今年、写真集「パスポート」が大ヒットした白石麻衣(25)と、モデルとして活躍する西野七瀬(23)がダブルセンターを務めるダンスナンバー。3月に発売後、徐々に売り上げを伸ばし、6月にグループ初のミリオンセールスを達成した作品(現在102・7万枚)だ。

 昨年デビューした欅坂46の「風に吹かれても」は、これまで笑わないパフォーマンスが話題のグループが、笑顔を見せることでも話題となり、2010年代では7作目となる、オリコン週間ランキングで2週連続1位を獲得するなど、69・5万枚を売り上げている。

 AKB48も「願いごとの持ち腐れ」(139・1万枚)で、8年連続で優秀作品に選出された。11年「フライングゲット」、12年「真夏のSounds good!」で大賞受賞経験を持つ。今年、シングルのミリオンを記録しているのは、AKB48と乃木坂46の2組のみ。人気急上昇中の欅坂46を含めて、この3組が大賞を争う展開となりそうだ。

(売り上げ枚数は、いずれも20日付オリコン調べ)