相撲、社交ダンス、裁判などさまざまなテーマの映画で知られる周防正行監督(61)の新作の題材が「映画」に決まった。製作、配給を手掛ける東映が1月31日、発表した。大正時代に活動写真と呼ばれていた映画に情熱を傾ける若者たちの姿を、活動弁士を中心に描く。

 タイトル未定で来年公開予定。9月の撮影開始を目指し、間もなく出演者のオーディションも行う。

 周防監督は「映画に魅了された人々の青春を、痛快な活劇として描き、技術革新が続いても本質的には変わらない映画の面白さ、楽しさ、魅力が湧き上がるものにしたい」とコメントした。無声映画に解説を加える弁士がスターだったことや日本独自のシステムだったことにも興味をひかれたという。弁士、監督、カメラマンらが右往左往して映画を作る様と、自分がピンク映画を撮っていた時代を重ね合わせ、ドタバタの活劇、恋、コメディーを織り交ぜた青春群像劇になる。

 周防作品のほとんどを製作し、新作でも東映とタッグを組むアルタミラピクチャーズの桝井省志代表によると、メインキャストは20代から30代の俳優7~8人を想定。劇中の無声映画も一部新たに撮影する。