歌手で女優の新妻聖子(37)が、2016年に公開されてヒットしたアニメーション映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)を鑑賞した感動をつづった。

 同作は広島県呉市を舞台に、戦時下の不安定な時代の中、18歳で嫁いだ絵が得意な女性すずが、大切なものを失ってもけなげに、まっすぐ生きる姿を描いた感動の物語。製作費を出資する企業を集めるための、パイロットフィルム制作を目的に、クラウドファンディングで一般から出資を募り、約3900万円を集めたインディーズ作品で、初週の公開館数も63館だったが、作品の評判、感動が口コミで全国に広がり、最終的に累計360館以上で公開。興行収入は昨年末の時点で26億円を突破した。

 新妻は6日に更新したツイッターで、同作を鑑賞したことを報告。「こんな風に、涙と共に大きな感情の波が押し寄せて、エンドクレジットが終わるまで動けなかった映画は初めて。泣かされたのではなく私が勝手に泣いたのだ。とてつもなく優しい力にのみ込まれて、悲しくないのに涙があふれる。こんな映画があったなんて」と感想をつづった。