15年のジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞を受賞した新人俳優、阪本一樹(いつき=19)と須賀健太(23)が24日、都内で、ダブル主演映画「サイモン&タダタカシ」(小田学監督)の初日舞台あいさつを行った。

 “運命の女性”を求めて旅に出る高校生のタカシ(須賀)と、そんな親友に秘めた思いを伝えられないサイモン(阪本)の青春ロードムービー。阪本はこれが映画デビューとなる。

 登壇した阪本は「撮影が1年前くらいだったので、やっと公開したな、待ちに待った感じです」と、やや緊張した面持ちで初日を迎えた感想を語った。「海外にまだ1回も行ったことがないので、この映画で海外の映画祭とかに出られたらいいな」と話したが、舞台あいさつの途中で、今作が5月に韓国で開催される第19回全州(チョンジュ)国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが発表された。

 ピンと来ていない様子だったが、じわじわ実感が湧いたようで、「韓国ですか? え、やった~。韓国、行きたかった」とニッコリ。スタッフから「(韓国に連れて行くか)検討します」と言われると「是非お願いします!」と目を輝かせた。

 2月の先行上映会では、ファンに「初日はふんどし姿を披露する」と約束した。舞台あいさつにははかま姿で登場したが、舞台上での生着替えで、約束通りふんどし姿を披露した。

 この日のためにジムに通い、体を鍛えたという。須賀からは「鳥肌たってるよ」「(ふんどしが)短い。こんなもん?」といじられたが、「ふんどし協会の方に作ってもらいました」と阪本。「須賀さんは大先輩なのでメチャ怖い人かと思ったんですけど、お兄ちゃんみたいな存在で、須賀さんがいるだけで安心できました。この作品が僕にとって大切な作品になりました。いろいろな人に見てもらえるように頑張っていきます」と話した。