NHK「あさイチ」(月~金曜、午前8時15分)の新キャスター博多華丸・大吉と近江友里恵アナウンサー(29)が2日、都内で、初司会となった同番組の放送後、会見を行った。

 大吉(47)は「近江アナにはビビリました。ロッカーキーを間違えてテーブルに置いてました。普通は隠すと思う。肝が据わっているなと思った。でも救われた。あそこでスイッチが入りました」。また「楽しくできました」とも。華丸(47)は「(近江アナが)残り20秒なのにファクスを読み出した。僕はどうやってゲストを紹介しようかとハラハラした」と近江アナをいじりながらチームワークの良さを感じさせた。また、放送の感想には「今回には様子をみさせていただいた」とニンマリ。近江アナは2人に対し「自由にやりましょ」と笑っていた。さらに「あっという間で、多分、楽しかったと思います。夢中で。終わったら足がつってました」と語った。

 この日の番組では大吉が冒頭「慣れるまでお互い我慢のしどころです」と視聴者に話しかけていた。会見では3人が番組出演のために我慢していることを紹介。大吉は「お酒はひかえています。この仕事は酒と仕事、酒と仕事」。華丸も「吸って吐いての呼吸みたいなもの」と酒を我慢していると語ったが、近江アナは「今のところ何も我慢してません」と2人の笑いを誘った。

 前任の井ノ原快彦と有働由美子アナは8年間メインキャスターを務めた。華丸が「健康診断のように、1年に1回、評価をしていただいて」と語ると、大吉は「8年は結構な記録。じゃあ僕たちも8年とか9年とかとは1ミリも思っていない。本音を言うと来週でもいいくらい。それくらい悔いのないように1回、1回、全力でやりたい」と抱負を語った。近江アナは「ブラタモリ」で共演していた際、タモリに「生放送はどれくらい続けるつもりで始めたのか」と民放のバラエティーについて聞いた際「3カ月か長くて半年かなという気持ちで始めた。それくらいでいいんじゃない」とアドバイスされたと紹介。「まず3カ月。でも気付いたら30年やっているかも」。大吉は「30年後は僕たちこの世にいないかも」と報道陣を笑わせていた。

 最後は、3人で、あらためて今後の抱負や初めての放送を終えた感想を紹介。大吉は「勉強させていただける場。アーカイブを見直して対策する。(今日は)明るく楽しくできたと思うが、井ノ原さんが大事にしていた所には全然及んでいない。難しいけどやりがいがあると思った」。

 華丸は「難しいなと思ったが、大谷翔平が初マウンドに立った同じ日に『あさイチ』のマウンドに立った。縁を感じる」。大吉に「それは記事にならないでしょ」と言われると、華丸は「日刊スポーツは記事になるでしょ」と語気を強めていた。さらに、大谷が勝利投手になったことで華丸は「思った所にボールが行かなかったり、ホームランを打たれても、大谷同様、我々も1回目にしては勝利したのでは。少しずつ成長していけばいい」と満足げに語った。

 近江アナは有働アナからのアドバイス「大事なのはキャスターの結束力」を紹介すると、華丸と大吉の2人に「ぜひ仲良くさせてください。2人がすごく仲がいいから仲間はずれにされたらと思うと」と語っていた。2人からは「仲良くしないつもりと思っていたの。そんなことしない」とツッコミを入れられていた。最後は「まずはキャスターのチームワークで、和気あいあいといい番組が作れたらなというのが最初の目標です」と語った。