元たけし軍団で前宮崎県知事の東国原英夫氏(60)が5日、日刊スポーツの取材に応じ、オフィス北野の森昌行社長(65)への不信感を語った。

 東国原氏は前日4日、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」の収録でビートたけし(71)と対面した。その後ツイッターで「オフィス北野の事務所体制や森社長の経営方針等を批判をした時に、師匠にボコボコに殴られた事があった」とし、たけしから「『あの時は済まなかった。今となっては、お前の言う事が正しかったと痛感している』と言う事だった」などと言われたことをつづった。

 電話取材に応じた東国原氏は森社長への不信感から、たけしに疑義を唱えたことが3回あったという。最初は93~94年だった。当時、たけしが映画監督として軌道に乗り始めた時期で、「森さん自身はお笑いに興味がなく、ビートたけしではなく北野武に興味が移っていた。稼げない軍団には興味がなかった」と感じ、たけしに「このままではダメになる」と進言したところ「お前が言うんじゃない」と殴られたという。

 2回目は、98年に自身が不祥事を起こし、謹慎中の00年だった。事務所の対応について苦言を呈した。3回目は政治家に転身するため事務所を退社した06年だった。いずれも、たけしは何も言わなかったという。

 また、森社長が1億を超える収入があったとされることについては「一般の企業では社長(の給与)は売り上げの15%くらいといわれているので、それには当てはまる。しかし、オフィス北野に関しては、軍団が満足する形ではなかったのでは。それも、お笑い軽視ということ」とし、あらためて「人の話を聞かないという部分で経営能力に欠けていた」と分析した。

 今後について、東国原氏は「師匠なので何らかの形で(『T・Nゴン』に)かかわって行くという気持ちは持っており、選択肢の1つとなっている」と話した。