今年3月にNHKを対局したフリーアナウンサー有働由美子(49)が2日、日本テレビ系「開局65年記念番組 日本テレビ+ルーヴル美術館『その顔が見たい!』」に出演し、初の民放出演を果たした。

 パリでのロケ企画に参加した。凱旋(がいせん)門前に車で降り立つと「(登場からカメラを回すところが)さすが民放ですね」と第一声。今の気持ちを聞かれると「本当、眠れなかった~。大丈夫ですか、私? 違和感ですよね」と笑顔で話した。さらに「つけまつげをしてきました。民放だから、大きめの」と照れ笑いするなど、民放初ロケを楽しんでいる様子だった。

 付箋が貼られた自身の著書を手にしたスタッフを見ると、「安心しました。いいかげんな準備だったらどうしようかと」。しかし、スタッフがwikipedia(ウィキペディア)で有働の情報を仕入れたと明かすと、「裏取りなさいね、裏!」と厳しめのツッコミを入れた。

 ロケ中、交通事故現場に遭遇すると、現場から逃走した当て逃げ犯を走って追いかけるなど、ジャーナリストっぷりを発揮していた。

 ロケでは、パリに暮らすさまざまな女性の「顔」に迫った。年齢を感じさせない年上女性たちに、有働アナは「シワを気にして笑わないよりは、思いっきり笑う方が美しいということが分かりました」と考え方を改めていた。

 さらにはルーブル美術館も訪れた。「ここに来るためにフランスに来た」と有働。スタッフに頼まれ、NHK風のリポートを披露する一幕もあった。日本テレビは有働のためにルーブル美術館を貸し切りにしており、有働は「日テレさんとお仕事をしてよかった。こんなに近くで見られるなんて」と感動しきりだった。

 ルーブル美術館では、マリー・アントワネットやフランスの英雄ナポレオンの、本当の「顔」に迫った。肖像画とは違う素顔に、「(自分は)コンプレックスの塊だからここまで頑張れたと思います。それを隠すために他のことを頑張る。親近感が湧きますね、同じ人間なんだ~」と驚いていた。男性の外見を気にするかどうか聞かれた有働は「若い頃は気にしていたけれど、最近は内面と収入だけです」と笑いを誘った。