演歌歌手鳥羽一郎(66)ら、昨年2月16日に死去した作曲家船村徹氏(享年84)の内弟子5人が12日、栃木・日光市の「船村徹記念館」に併設された多目的ホールで、コンサート「演歌巡礼 in 日光~船村徹を歌い継ぐ~」を行った。

 船村氏が1978年(昭53)から、全国各地でギター片手に歌ってきた公演「演歌巡礼」を、鳥羽らが今年2月から引き継いで行っている。

 鳥羽は「船村先生の歌には、いい歌がたくさんあります。日本国中で歌われない日がないと思うくらい、たくさんいい歌を残してくれました。墓前でお線香を上げるのも供養だと思いますが、先生が残した歌をいろんなところで歌わせてもらうのが一番の供養になるのではないかなと思います」とあいさつ。

 船村氏のヒット曲から、鳥羽が「兄弟船」、静太郎(53)が「風雪ながれ旅」、天草二郎(47)が「矢切の渡し」、村木弾(38)が「王将」、走裕介(44)が「みだれ髪」など計29曲を歌唱した。

 特別ゲストとして演歌歌手大月みやこ(72)も参加。船村メロディーのヒット曲「女の港」などを歌い、故人をしのんだ。

 この日は、船村さんの誕生日。終演後、鳥羽は「旅立ってから1年がたちました。先生の誕生日に、ゆかりの場所で演歌巡礼をやろうじゃないかということで、『内弟子5人の会』で歌わせていただきました。今後は、これを恒例にしたい。来年の6月12日は、みんなスケジュールを空けていると思います」と話した。