先月13日、新曲「GTFO」をリリースしたマライア・キャリー(48)だが、発売初日から3日間で、オンラインでの配信回数がゼロだったとの報道が浮上した。同曲は、マライアが2016年に破局したオーストラリア人富豪実業家の元婚約者に向けて作った曲といわれている。

音楽業界のデータ分析サービス会社BuzzAngleProによると、14日から17日にかけて、「GTFO」のストリーミングおよびダウンロード回数はゼロ。さらに、iTunes、ビルボード、Spotifyなどの大手配信サービスのトップ・チャートにも登場しなかったという。

米情報サイトRadarOnlineによると、先月、ラスベガス公演の空席が目立っているとのうわさが報じられたマライアだが、来年から再開する同公演のチケット売上も低迷し、4200人収容の会場で1000枚以上のチケットが売れ残っている公演がいくつもあるという。

マライアは1990年のデビュー以来、18曲が全米ヒットチャートのナンバーワンを獲得。ビートルズに次いで歴代2位、女性アーティストとしては1位という偉業を成し遂げた。2000年頃にレコード会社を移籍後、一時は低迷期を迎えたマライアだが、その後、見事に再ブレイクを果たし、歌姫として君臨し続けてきた。

しかし、ここ数年は、オーストラリア人富豪実業家との婚約破綻、大みそかのイベント演奏での口パク発覚、さらに長年のマネジャーとも決別するなど、困難が続いており、今年4月には双極性障害を患っていることを告白し、注目を集めた。(ニューヨーク=鹿目直子)