【ソウル17日=松本久】韓国の男性7人組ヒップホップグループ、BTS(防弾少年団)が、新アルバム「MAP OF THE SOUL:PERSONA」(12日発売)の発売記念会見を行った。昨年、世界中の音楽シーンを席巻したマンモスグループの新作はCDの予約だけで300万枚を突破。配信も86の国・地域で1位を獲得するなど破竹の勢いだ。多くのファンが待つ日本では7月に4公演を行う。

60台以上のテレビカメラや100人近いカメラマンに囲まれた会場は、新アルバムのイメージカラーのピンク一色に染まっていた。そこに緊張気味な表情のメンバーが登場した。

リーダーのRM(24)は「今作からアルバムの新しいシリーズに入りました」と説明。「この作品にファンが喜びを感じてくれたら僕たちも幸せです」とARMY(ファンの総称)に感謝の言葉を続けた。

今月12日発売の同作は、CD予約だけで世界中で300万枚を超え、配信も米国や日本など86の国・地域のiTunesで1位を獲得した。リード曲「Boy With Luv」のミュージックビデオの再生回数は、史上最速で1億回を超えている。

日本でも配信開始後のLINE MUSICのリアルタイムランキングで収録全7曲が1~7位を独占。文字通り、ワールドワイドで桁外れの人気を示している。

RMは「とても良い成績を出せてすごくうれしい」と喜びながらも「責任の重さも感じている」と気を引きしめる。取材陣から「『21世紀のビートルズ』と言われている」と指摘されると「背が高くなるほど陰も大きくなる」。世界中からの注目が集まっている自覚を示しつつ「恐れ多い言葉です」と笑顔を見せた。そして「BTSはBTSとして一生懸命に続けていきます」。強烈な自負心ものぞかせた。

13年にデビュー。韓国内の記録を次々と塗り替え、やがて活躍の場を世界に移していった。昨年には才能が一気に開花。5月と8月に発売したアルバムがそれぞれ230万枚、270万枚を売り上げ、年間の世界セールス2位と3位を獲得する急成長を見せた。

5月4日には世界8都市を回るスタジアムツアーがスタートする。日本では7月6、7日に大阪、同13、14日に静岡で開催。音楽史に名を刻み続けるモンスターグループの破竹の勢いは、19年に入っても増すばかりだ。