女優松本穂香(22)の初主演映画「おいしい家族」が20日公開され、都内で舞台あいさつが行われた。

松本が渋滞に巻き込まれ、開始が5分あまり遅れるハプニングがあったが、ふくだももこ監督(28)が持ち前の大阪弁トークで劇中の食事シーンを題材にグルメ話でつないだ。

対照的に松本は到着後もおっとりと「(初顔合わせの)監督と、最初は私とは全然違うタイプの人かなと思いましたが、同じ大阪出身でしだいに(感性が)同じだ、と思えるようになりました」と撮影を振り返った。ふくだ監督は「(NHKテレビ小説)『ひよっこ』が大好きで、唯一無二の魅力を感じました。もちろんきれいなんだけど、なにしろ顔が面白い。いつもの猫背が本番になるとしゃっきっとする。本当にヒロインをやってもらって良かった」と改めて松本の印象を話した。

映画は女装を始めた父親と戸惑う娘を描くヒューマンドラマ。共演の浜野謙太(38)は「劇中でお父さん(役の板尾創路)が作るおはぎがとにかくおいしくて、おはぎを食べながら泣くシーンが忘れられません」と振り返った。

自然さを追求するふくだ監督の演出で、松本と柳俊太郎(23)の居酒屋シーンは実際に飲酒したそうで「最後の方はべろべろで何を言ったか覚えていません」(柳)「それが分かったから私はセーブした」(松本)とそれぞれ明かした。