伊藤健太郎主演「十二単衣」映画会社に直筆の謝罪文

29日に自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕され、30日に警視庁東京湾岸署から釈放された俳優伊藤健太郎(23)の主演映画「十二単衣を着た悪魔」(黒木瞳監督)配給のキノフィルムズは31日、予定通り11月6日に公開すると発表した。

キノフィルムズ社長を務める、木下グループの木下直哉CEOが発表したコメントの中で、伊藤が釈放後、直筆の謝罪文を送ったことが明らかになった。

「釈放後に本作関係者への自筆の謝罪書面を弊方が受け取り、また、報道を受けてなお、公開を望む方々からの多くの声を頂戴したことなども踏まえ、関係各社様のご理解、ご協力を賜り、上記の通り決定をした次第です。監督をはじめとした大勢のスタッフ、キャストが長い時間をかけた創作のご尽力に報いたいという想いも、本決定を後押し致しました」

伊藤は前日30日午後8時10分ごろ、黒のスーツ、ネクタイを着用して同署から出てくるとマスクを外し、5秒ほど頭を下げた後「このたびは、自分が起こしてしまった事故のせいで、たくさんの方々にご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。申し訳ありませんでした」と謝罪し、約13秒、深々と頭を下げた。

さらに「そして、自分のせいでケガをしてしまった被害者の方々にも、これから、僕自身、一生かけてつぐなっていきたいと思っていますし、これからどのようにつぐなっていくべきか、しっかり向き合って考えていきたいと思っています。このたびは本当に申し訳ありませんでした」と言い、約18秒にわたり再度、深々と頭を下げた。そして「失礼します」と言い2度、おじぎをして迎えの車に乗り込んだ。

湾岸署を車で後にしたのは30日午後8時20分前後だったが、そこからキノフィルムズに対し、直筆の謝罪文を書いたとみられる。黒木瞳(60)の熱烈オファーを受けて主演を務めながら、公開8日前に逮捕され、全国公開を窮地に追い込んだ責任を痛感しての行動とみられる。

キノフィルムズは「『個人の罪と作品は違う』という弊社の見解のもと、本編の再編集は行わずに、そのままの内容で上映をさせて頂きます」と、伊藤の出演シーンをカットしたり、再編集しないで公開することも、併せて発表している。伊藤は劇中で、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップした、就職試験59連敗中のフリーター伊藤雷を演じた。