新型コロナウイルスによる肺炎のため、81歳で亡くなった料理人、神田川俊郎(かんだがわ・としろう)さん(本名・大竹俊郎=おおたけ・としろう)の通夜が29日、大阪府内の斎場で行われ、親族や弟子ら関係者らが出席した。

葬儀は喪主を長男大竹希氏が務め、親族、弟子らによる密葬として行われたが、この日は約2時間を一般焼香とし、約300人が来場。関係者は「お別れをしたいとの声を多くいただいたため」と言い、密葬では異例の形式となった。

遺影は、フジ系「料理の鉄人」などで活躍していた当時から、ファンにもなじみの深い白い服を着て、笑みをこぼれさせた写真。すでに火葬を済ませており、遺影の下にお骨が置かれた。

祭壇には白い菊、カサブランカ、トルコキキョウが飾られ、その前に焼香台。いすは置かれず、参列者は遺影にお別れをし、順次、焼香を済ませた。

神田川さんは25日に大阪市内の病院で亡くなった。関係者によると、16日に自宅で倒れ、病院に搬送された後に、新型コロナウイルスの感染が明らかになっていた。

後日、お別れの場となる告別式を検討しているが、日程は未定だという。