直木賞作家今村翔吾氏(38)が25日、東京・平河町の山形県東京事務所で「やまがた特命観光・つや姫大使」に任命された。村山朋也所長から委嘱状を手渡された今村氏は「ボクは滋賀県在住ですが、よく『山形の方ですか?』と言われます。就任した以上は名ばかりではなく、”動く観光大使”としてあらゆるPRの機会で攻めます」と宣言した。

現在の山形県にあたる出羽の新庄藩の火消しを描いた小説「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」で作家デビュー。日本全国47都道府県をワゴン車に乗り118泊119日を完走した「まつり旅」フィナーレも、山形県新庄市で飾っただけに縁が深い。「山形に住んでいない、よそ者だからこそ気づく山形県の良さを広めたい。食べ物はおいしいし温泉、観光資源と魅力がいっぱいです」と話した。

この日はTBS夕方の報道番組「Nスタ」生出演を終えてからかけつけた今村氏。原稿書きのため2018年(平30)元旦から全く休みなしの大忙しだが、27日にはオーナーをつとめる書店「きのしたブックセンター」(大阪・箕面市)でリニューアルオープン1周年記念イベントのトークショーとサイン会を行う。