草なぎ剛(49)が主演を務める、映画「碁盤斬り」(白石和彌監督、17日公開)が3日、イタリアで開催されている、「第26回ウディネ・ファーイースト映画祭」で批評家により選出される「ブラック・ドラゴン賞」を受賞したことが発表された。

同作はある免罪事件によって、娘と引き裂かれた男が、父として、さらに武士としての誇りを懸けた復讐(ふくしゅう)を描く、感動のリベンジエンターテインメント。20年公開の「ミッドナイトスワン」で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草なぎ、「孤狼の血」で第42回アカデミー賞優秀監督賞受賞し、同作が自身初の時代劇となる白石監督がタッグを組んだ。

白石監督は「イタリアのみなさんにも、この映画を楽しんでもらえて非常にうれしい。全ては脚本の加藤さんと草なぎさんはじめキャストのみなさん、スタッフのみなさんのおかげです!改めて時代劇に可能性があることを肌で感じることができてうれしく思います」と喜びをかみしめた。

前日、日本時間2日にはワールドプレミアとして世界で初めての上映も行われた。白石監督は満席の客席の熱気を受け「この映画は、日本の古い侍の映画です。囲碁を通して友情の大切さ、復讐(ふくしゅう)も含めて、人の誇りの高さを描いた映画です。長い日本の歴史の中でたくさん侍の映画が作られてきましたが、この侍のスピリットを理解してくれるのはイタリアの観客の皆さんだと信じています」とコメントしていた。