詐欺などの罪に問われ懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡された「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)の「獄中日記」が3日、X(旧ツイッター)で更新された。判決を受けた後の心境などについてつづられている。

この日記は、フォトグラファーの女性が渡辺被告の希望に基づきXアカウント「りりちゃんはごくちゅうです」で更新し、管理している。渡辺被告の直筆日記の画像と、それをテキスト化したものがXに掲載されている。

今回の日記は先月28日付で書かれたもので、渡辺被告は「判決 懲役9年 罰金800万円(つまり9年+労役2年=11年) 判決を聞いてからもう6日経つ今だけど、判決聞いたあの日からずっと放心状態。懲役10年近くって、どんな思いで過ごす毎日なのか、どんな人生なのか、今、全く予想もできないし、実感わかないし、そんなの、こんなの、わかんない、わかんないからだ」などと記述。

「でも、あの法廷に入った瞬間から、そんな『しっかりしよう』とかの考えはねのけるぐらい『助けてほしい』しか頭に思い浮かばなくなった。『助けて』で脳内埋め尽くされた」などとし、「なんでなんでなんでなんでなんでなんで、なんで中学生の時私が助けを求めたときは、助けてくれなかったくせに、あの男(父親)に罰を与えなかったのになんで、生きるの苦しくてもうだめでもなんとか、自分のこと信じて一人でやってきたのに、お前ら一体誰なんだよって。笑っちゃう。理不尽人生全部飲みこんで、私絶対幸せなっちゃうから。ね」などとつづっている。

ほかにも長文でさまざまな思いを書いている。

渡辺被告は恋愛詐欺のマニュアルを販売したり、男性の好意に付け込むなどして計約1億5500万円をだまし取ったなどとされる。名古屋地裁は先月22日、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。求刑は懲役13年、罰金1200万円だった。渡辺被告は1日、判決を不服として控訴した。