日本競馬界の悲願は、今年もかなわなかった。日本調教馬はダービー馬クロワデュノール(牡3、斉藤崇)、アロヒアリイ(牡3、田中博)、ビザンチンドリーム(牡4、坂口)の3頭で挑んだが、勝利には届かなかった。69年スピードシンボリの初挑戦から56年、今年も世界の厚い壁に跳ね返された。ビザンチンドリームが最先着の5着、ダービー馬クロワデュノールは14着、アロヒアリイは16着に沈んだ。そろって現地フランスでの前哨戦を制した日本勢の中で“大将格”は、クロワデュノールだった。状態は良く、上積みを持って臨んだが、条件が過酷だった。現地時間3日の夕方から大雨が降り、乾いていた馬場もすぐに悪化。加えて、84年以来勝ち馬が出ていない試練の17番ゲートが当たった。「内枠の方が良かったですが…。(道悪の)馬場も前走はうまくこなしてくれましたから。ただ、やってみないと分からないですよ」と戦前から斉藤崇師は話していたが、全能力を発揮できなかった。味わった悔しさは、バネにするしかない。
◆コース 2400メートルの凱旋門賞は右回りの芝大回りコースで行われる。後方に風車が見える1、2コーナー中間からスタートし、最初は長い直線を1000メートル近く駆け上がる。その後は2段階に分けて、右にカーブしていく。最初は緩やかに坂を下り始め、カーブの角度がきつくなったところから始まるのがフォルスストレート。最後の直線は533メートル。直線の残り450メートル付近から仮柵がなくなり、内側に約5メートル幅のスペースが生まれる(オープンストレッチ)。直線自体は平たんで末脚の切れ味を要求されるが、長い坂を下ってきた後のため持久力も要求される。



