次につながる勝ち点1。J1新潟は13日、ホームの札幌戦に1-1で引き分けた。前半に先制点を許したものの、相手に退場者が出た後半に追い付いた。0-1で敗れた前節7日のC大阪戦とは打って変わって、序盤から積極的にゴールを狙った。J1初得点となったMF秋山の右足ミドルに象徴されるように、チームとして積極性を取り戻しつつあったのは好材料だ。

公式記録上のシュート数は10本。後半途中から数的優位に立ったとはいえ、相手を6本上回った。今季ここまでの2勝はシュートを10本以上放った上で相手を上回った試合。シュート数の差がそのまま勝敗に直結する傾向にあった。

前半だけで決定機は3度。7分のMF小見、10分のMF長谷川元のシュートはともにバーに当たった。悔やまれるのは40分の場面。MF松田がフリーでゴール正面から放ったシュートは相手にブロックされた。ここで仕留めていれば、流れは変わったのかもしれないが、松橋監督は「チャンスをつくり続けるしか精度は上がらない。引き続き取り組んでいきたい」といつものようにブレはない。

札幌も前半に決定機は3度あったが、そこはGK小島が2度のビッグセーブ。今季J1でトップクラスのセーブ数を誇る守護神の奮闘に報いるため、積極的にシュートを狙って取り返したい。【石川秀和】

新潟対札幌 札幌と引き分けに終わり、肩を落とす新潟イレブン(撮影・大島享也)
新潟対札幌 札幌と引き分けに終わり、肩を落とす新潟イレブン(撮影・大島享也)