アルビレックス新潟が苦手としていた「ファウルゲーム」を制し、リーグ戦では6試合ぶりの白星を手にした。

20日のアウェー京都サンガF.C.戦。前線からの強烈なプレスを武器とする相手に球際で競り負けることなく、1-0で競り勝った。

オフサイドを除くファウル数は両チーム合計33回。前節までリーグ最少の反則数だった新潟の試合としては異例の多さだった。こうしたファウル数の多い試合はプレーが途切れ途切れ。パスをつなぎ続けるスタイルの新潟としてはリズムに乗れず、松橋監督就任1年目だった22年のJ2時代から文字通り競り負ける傾向があった。

だが、この日の新潟は地上戦、空中戦を問わず、デュエル(球際の攻防)で一歩も引かなかった。その結果か、ファウル数は新潟が今季最多の16回、京都が17回。ただ、競り合いの中で両チームとも悪質と言えるようなファウルは少なく、クリーンファイト。DF早川は相手との1対1で奮闘し、DF藤原も空中戦で相手のクロスボールをはね返し続けた。

後半14分に決勝点を挙げたFW谷口は「タフな試合になるということで、チーム全員で攻撃も守備も意識して、全員が体を張って勝利まで持って来られたのはよかった」と話した。アウェーでの無失点勝利は今季初。理想とする勝ち方ではなかったかもしれないが、攻守に粘り強い戦いで接戦を制した。【石川秀和】

京都対新潟 後半、ゴールを決めた新潟谷口(右)は、ベンチに駆け寄って喜ぶ(撮影・滝沢美穂子)
京都対新潟 後半、ゴールを決めた新潟谷口(右)は、ベンチに駆け寄って喜ぶ(撮影・滝沢美穂子)
京都対新潟 前半、ボールを奪い合う新潟谷口(左)と京都宮本(撮影・滝沢美穂子)
京都対新潟 前半、ボールを奪い合う新潟谷口(左)と京都宮本(撮影・滝沢美穂子)