<国際親善試合:日本4-0オマーン>◇11日◇カシマ

 すべてはサウジアラビアに勝つために用意された試合。その意味では、もっと必然的な得点機をつくってほしかったというのが本音だ。得点が生まれやすいアタッキングサード(フィールドを3分割したうち相手ゴール側のゾーン)での好機が少なすぎた。

 清武が絡んだ1、2点目や小林が決めた4点目は、ゴール前に運んでから的確に勝負をした。決める選手をよく見てパスを出した清武がいい手本だ。だが、それ以外はあわてて縦パスを出すだけ。効果的な縦パスは、ほとんどなかったはずだ。可能性の低い攻撃に固執していたのが残念だ。

 この試合は多くの選手が個々のアピールも狙っていた。でも、まずはチームのために好機をつくり、その上で個々の特長を出すという順序でなくてはならない。選手が生き残りを懸けるための代表戦であってはならない。(日刊スポーツ評論家)