サッカー現場発

永里男子加入でスポンサーに好影響 ピッチでは?

11年ワールドカップ(W杯)優勝メンバーで元なでしこジャパンのFW永里優季(33)が男子チームに加入した。米女子サッカーリーグ(NWSL)のシカゴ・レッドスターズから、神奈川県2部の男子チーム「はやぶさイレブン」へ今年末までの期限付き移籍。女子選手が男子の中でどれだけやれるのか? 異例の挑戦が始まった。

サッカー神奈川県2部男子チーム「はやぶさイレブン」公開練習 公開練習前で軽快な動きを見せる元女子日本代表FW永里優季(中央)(2020年9月23日撮影)
サッカー神奈川県2部男子チーム「はやぶさイレブン」公開練習 公開練習前で軽快な動きを見せる元女子日本代表FW永里優季(中央)(2020年9月23日撮影)

今回の移籍は、男子チームに強い関心を持っていた本人の気持ちはもちろん、同クラブに兄源気、そのフットゴルフチームに妹亜紗乃がいた縁もあって実現した。同クラブは将来のJリーグ入りを目指し、19年に永里の地元・厚木市に発足。5、6人ほどの社員とボランティアスタッフで運営する。受け入れ態勢や男子との接触による負傷リスクを心配する声も出たが、永里の思いと地域貢献などを考え移籍を容認。9月10日の発表後は、報道のほかSNSなどでも国内外に拡散され、地元企業からスポンサーの問い合わせも多く舞い込んでいるという。

影響は既存スポンサーにも及び、ユニホームの胸スポンサーとなっている電力事業などを手がけるリエゾンエナジー社では、永里加入後、ホームページの閲覧数が通常の180%程まで増加。クラブと提携して行っている電力プラン「はやぶさプラン」への問い合わせも4倍に増えたという。同社の今井政晴社長(38)は「(永里加入は)全く予期していなくて驚いています。ここからさらに盛り上げていけたら」と話す。

この挑戦には元代表の盟友たちも注目する。大野忍さんは「代表で男子選手と練習しても全然苦にしていなかった。通用するのはやっぱりシュート。ちゃんと当たれば男子にも負けない威力がある。私たちを代表して頑張ってほしい」。

神奈川県2部は27チームが参戦し、1部昇格は2チーム。移籍期間の関係で、最短デビューは10月18日の第3節以降になる。阿部敏之監督は「彼女が入って周りからも見られるようになり、他の選手も刺激されていい効果が出ている」。紅一点のピッチで何が起こるのか、その動向を追っていきたい。【松尾幸之介】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

レンタル移籍で神奈川県2部「はやぶさイレブン」に移籍した永里優季(中央)と同クラブ所属で実兄のFW永里源気(右)と実妹で、同クラブのフットゴルフチーム「はやぶさイレブン+F」に所属する永里亜紗乃(2020年9月10日撮影)
レンタル移籍で神奈川県2部「はやぶさイレブン」に移籍した永里優季(中央)と同クラブ所属で実兄のFW永里源気(右)と実妹で、同クラブのフットゴルフチーム「はやぶさイレブン+F」に所属する永里亜紗乃(2020年9月10日撮影)

日刊スポーツのサッカー担当記者が取材現場の空気を熱く伝えます。

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