日本代表の森保一監督がウルグアイ戦後、記者会見で試合を振り返った。

-今日の試合を率直に振り返って

森保監督 まずは埼玉に来てくださったサポーター、メディアの方々を通して応援してくださった方に、ありがとうございましたと言いたいと思います。素晴らしい対戦相手と試合を組んでくださったキリン各社の方々に感謝の気持ちを。

試合は、形は別として勝ちにこだわって、やっていこうと。勝利できたことは良かった。喜んでくれたことは良かった。パナマ、ウルグアイと戦いましたが、トレーニングでチームとしてやろうとすること、ミーティングでコンセプトを伝えながら活動してきましたけど、個の力を発揮し、チームとしてトライすることをやってくれた。もちろん勝ちましたし、4点を奪いましたし、シュートも公式記録で14本。でも、失点を減らすことはできた。さらに、いいチームに、いい内容にできるように、気を引き締めていきたいと思います。

-前の試合に比べ、大迫選手と南野選手の距離感が良くなった。この4日間で

森保監督 まずはトレーニングでは攻撃の形をつくることはやりました。しかし、練習だけでなくパナマ戦でプレーしてコミュニケーションを取ってくれて、次より良いものに、とピッチ内外で過ごしてくれた。2人だけではなく、前線4枚にボランチと両サイド、どう絡んでいくか共通理解が高まってきたことが、結果につながったと思います。

-3人の若手についての評価と、今後への影響について

森保監督 3人はもちろんのこと、チームとしてアグレッシブに戦っていこうということを、攻守に。実際、名前が出てきた3人は得点にも絡んでますし、チームの攻撃を引っ張ってくれている。得点に絡んでいく、引っ張っていくという強い気持ちを持ち、今日の結果でさらなる自信になると思いますし、さらに、いい形で落とし込んでいけるように、監督としてやっていきたい。

-ウルグアイという世界的に強い相手に、これだけの試合ができたのは、進歩も感じたとは思いますが、率直な感想は

森保監督 私が、というよりは選手が同じ目線で戦ってくれたのかなと思います。チームメートの選手もいますし、日ごろ、リーグ戦でも戦っている相手。3人の質問にも重なるけど、同じ目線で戦ってくれていた。選手個々の経験も大きいけど、W杯で、負けはしましたけどベルギーと互角に戦えた。その自信が、日本として、日本サッカーの自信として、国内の選手も持ってくれたことが今日のゲームにつながった。ウルグアイはアウェーから来て、まあ我々も欧州から来てますけど、アウェーで難しい。同じ目線を持って、今後の目標…(ワールドカップ)ベスト8以上に。互角に戦えたことは大きい。トップトップと常に互角の戦いをしていくことが、目標達成の確率を上げることになる。今後も強豪国と試合できるようにしていければな、と思います。

-守備面の課題に関しては

森保監督 スコアが4-2になってからは、その点差で試合を締めくくりたいとは思っていたけど、選手が、守備の部分から入りからアグレッシブに、ボールを奪うためにチャレンジしていき、粘り強く個々の局面で戦ってくれた。距離感を良くして相手にやらせないことを、実践してくれたと思います。日本の良さである粘り強さを発揮してくれた。相手への対応も、クロスからファーに折り返しとピンチもありましたけど、体を寄せて防ぐ、粘り強い守備。FKの失点に関しては、これから先も警戒していかないといけない。FKを与えないことは、チームとして共有していきたい。

-化学反応の手応えについては

森保監督 融合という意味では、今のベストを出してくれたかなと思いますし、うまくいかない部分はあっても、トライしている段階。より良いものをつくっている段階と考えて、ベストのトライをしてくれている。しかし、ここが質のトップではない。これから先、もっと攻撃のクオリティーを上げていけるように、やっていきたいと思います。

-普通はコンセプトに縛られすぎるけど、うまくできていた。活動期間が短く、難しくて苦労するが、2試合をやってみての感想は

森保監督 個の特長を出す。チームとしての役割--。コンセプトを言葉にするのは簡単だけど、やるのは難しい。しかし、日本人の良さである両方を合わせてやっていける部分を、選手が示してくれている。そういう意味では、選手たちは個の特長を発揮する。一体感を持って連係、連動して戦う。現段階ではいい。9、10月の中で欧州組が調整して試合をする。時差もあったり、直近の試合が終わるのもバラバラ。終わって帰国してくれて、そこから調整するのは難しいと思ってます。特に1試合目は睡眠が取れない、疲労が回復し切れない選手もいた。個々で工夫をしてくれて、いいコンディションづくりをやってくれている。チーム全体としての調整はもちろんですけど、個々のことも考えないといけない。