【パース(オーストラリア)=佐藤成】日本(FIFAランキング15位)が26年W杯北中米大会アジア最終予選で初黒星を喫した。敵地オーストラリア(同26位)戦で0-1。史上初の無敗突破を逃した。A代表デビュー3人を含む9人が最終予選初先発。「優勝」の野望を掲げる本大会へ「2チーム以上」の選手層を目指しているが、新顔と主軸との差が浮き彫りになる一戦となった。6日に帰国して10日の最終インドネシア戦(パナスタ)に臨む。

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都会と自然が調和するオーストラリア西部、世界有数の美しさを誇る街で、日本が負けた。フレッシュな陣容でオーストラリア戦に臨み、最終予選初黒星。試合は支配したものの0-0の後半45分、ワンチャンスを決められて勝ち点を落とした。森保監督は09年以来16年ぶりに同国に敗れて「非常に残念な思い」と悔しい結果を受け止めた。

初の無敗も途切れた。昨年1月のアジア杯カタール大会準々決勝イラン戦以来の敗戦。同年6月には、既に予選突破を決めていたW杯アジア2次予選でも主力を招集し、固定コアメンバーで史上最速の最終予選突破につなげたが、今回は新戦力テストに踏み切った。

大目標の「世界一」には2、3チーム分の選手層の厚さが必要不可欠。招集メンバーに三笘ら主軸の多くはシーズンの疲労を考慮して呼ばず、前回の3月から半数以上の14人も変えた。初選出も7人。しかし勝利は義務づけられる試合で、初先発を9人並べ、代表キャップ2桁以上はキャプテンマークを巻いたMF鎌田とDF町田だけ。MF俵積田ら、宿敵相手に初招集の3選手を強気に起用した。

本大会へ、貴重な強化の場を存分に活用したが、最後に経験不足を露呈した。DF瀬古は「1つの気の緩みがああいう形になってもったいないね、と話した」と振り返る。昨年10月のホーム戦と同様、守り固められた最終局面を崩せなかった。ただ、同試合では先制を許したが、終盤の猛攻でオウンゴールながら1点をもぎ取った。経験値、勝負強さの点でこの日は明らかに課題が残る最後だった。

森保監督は「できれば勝って、より自信を深めることが我々にとっても一番いい結果だと思うが、そんな簡単にはいかないことを選手たちが胸に刻み成長につなげてくれれば」。W杯本番は1年後に迫っている。

◆26年W杯大会方式 米国、カナダ、メキシコと史上初の3カ国共催で、出場チーム数は32から48に拡大。1次リーグは4チームずつ12組に分かれ、各組上位2チームと3位の成績上位8チームが32チームによる決勝トーナメントに進む。当初は1次リーグを3チームずつ16組に分ける予定だったが、日程の公平性などの問題が指摘され、従来の64から80に増える予定だった試合数は104と大幅に増加した。準決勝まで進んだチームはこれまでより1つ多い8試合をこなす必要がある。6月11日の開幕戦は過去2度のW杯決勝が行われたメキシコ市のアステカ競技場で、決勝は7月19日に米ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われる。

オーストラリアに敗れ最終予選初黒星 終了間際にまさかの失点/ライブ詳細