J2磐田は金沢に快勝し、4戦ぶりに白星を挙げ2位に浮上した。前半11分、直接FKのこぼれ球をDF桜内渚(25)が右足ボレーで決めて先制点。後半39分にはFWジェイ(33)がPKを決めて追加点を挙げた。球際への激しい守備と気迫が、13戦負けなしと好調を維持していた金沢を上回った。体力消耗が激しくなる夏場に向けて、本来の強さが戻ってきた。
青空に溶け込みそうなサックスブルーの旗が、スタンドで揺れた。試合後のピッチには、自然と大きな円陣が出来上がる。試合のメンバーだけでなく、スタンドで観戦していた控え選手も加わり、4戦ぶりの勝利と2位浮上を喜んだ。
前半11分、MF上田康太(29)の直接FKを相手GKがパンチング。こぼれ球にDF桜内がゴールを背にした状態ながらダイレクトで右足を合わせると、そのままゴールへ吸い込まれた。前節アウェー徳島戦(5月31日・2-2)に続く2戦連続の得点に「持ってますね。アレが入るんですよ。今日は僕のゴールとして、喜びたい」と興奮気味に振り返った。
必死の気迫と運動量で、相手を上回った。守備では人数をかけてボールを奪い、すぐに攻撃へと展開。両サイドを有効に使い、何度も決定的な場面を作った。名波浩監督(42)が求める「自分たちで仕掛けるサッカー」を実現。「ずっと言い続けている(守備での)密集と(攻撃での)分散という特徴が出せた」と監督も手応えをつかんだ。
今季最多1万2212人のサポーターに、勝利を届けた。バックスタンドには、市内の小学5、6年生約3200人が一斉観戦に訪れ、大きな声援を飛ばした。後半、バックスタンド側でプレーしていた桜内は「きついとき、小学生のポジティブな応援でがんばれた」と感謝していた。次節の14日は上位対決となるアウェー長崎戦だ。この日のゲームを持続しさえすれば、J1復帰へあとは駆け上がっていくだけだ。【保坂恭子】



