G大阪の大会2連覇へ黄信号がともった。敵地での第1戦は新潟に逆転負け。日本代表で抜けた4人と疲労を考慮されたMF遠藤ら主力が欠場。中2日のリーグ川崎F戦から先発を9人入れ替えて臨んだが、試合終了間際に決勝点を許した。後半途中に退場者を出して10人だった新潟にまさかの黒星だ。ホームアンドアウェー方式の第2戦は11日に行われる。

 G大阪はあと4、5分間、耐えればアウェーゴールを奪った上でのドローだった。1-1の後半45分。リオ五輪世代の19歳MF井手口が自陣でボールを奪われ、カウンターを食らった。新潟FWラファエル・シルバを止められず、勝ち越し点を許した。「試合運び自体は落ち着いていた。だが、後味の良くない試合」と長谷川健太監督(50)。後半49分にはDF金が2枚目の警告で退場処分を受けた。

 3日前の川崎F戦から先発を9人入れ替えた。日本代表4人に加え、体調を考慮されたMF遠藤ら計8人の主力がベンチを外れた。控え中心で臨んだだけに引き分けで十分の展開だったが、退場者を出した新潟に先勝しようと“色気”が出た。指揮官は「90分やることで疲れてしまった」という。遠藤の代役でキャプテンマークを巻いたMF倉田は「イージーミスが多かった。ずっと試合に出てる俺が引っ張らないといけなかった」と肩を落とした。

 しかし、昨年も準決勝は1勝1敗で勝ち上がっている。史上4クラブ目の連覇を目指して、ホームは勝つしかない。MF二川は「まだまだ望みがある」。貴重なアウェーゴールも挙げた。全員で歓喜を味わうためにも、昨季3冠の底力を万博で見せる。【小杉舞】