首痛を抱え練習を続けているJ2札幌MF荒野拓馬(22)が4日、次節徳島戦(7日、札幌ドーム)での強行出場を誓った。10月31日の練習中に軽く痛め、1日千葉戦で悪化も、オフ明けのこの日は、全体練習をフルメニュー消化した。次節も勝てばプレーオフ進出の望みが残るだけに「痛みは少し和らいだ。あと2日で、もっと良くなる。少しぐらい痛くても試合はやれる」と意気込んだ。

 今度こそ奥まで突き刺す。千葉戦の後半19分に放ったヘディングシュートは、ゴールに入ったかと思われたが、主審にはGK高木に手でかき出されたと判定されノーゴール。同ロスタイム5分にはGKとの1対1で右足シュートをセーブされ、ヒーローになり損ねた。「次は決めきりたい。奥のネットに届くように、しっかりシュートを打ちたい」と雪辱を誓った。

 徳島戦は5月24日の対戦でもゴールを決め、その前の17日群馬戦から2試合連続得点で2連勝に貢献した。「イメージはいいし、続けて狙っていければ」。今季は、その徳島戦以降、出場18試合で無得点だけに、6カ月ぶり一撃で、自身もチームも勢いづけていく。【永野高輔】