東福岡が国学院久我山(東京A)を5-0で下し、2連覇した98年度大会以来3度目の優勝と、全国高校総体との2冠を達成した。

 東福岡OBで97年度3冠メンバーのJ2北九州MF本山雅志は、後輩の快挙に興奮気味だった。決勝の時間帯は新天地での「出陣式」に参加中だったが、「控室などで見ていた。強いチームだったし、優勝するとは思っていたが、現実になるとうれしい」。97年度の選手権は帝京との「雪の決戦」を制した。「自分たちも強かったが、今年はハードワークもできていた。東京五輪世代なので、次につなげてもらいたい」とエールを送った。

 ◆97年度3冠の東福岡 選手権の決勝は大雪の中、国立競技場で行われた。東福岡はMF中田浩二らを擁した帝京を2-1で下し、総体、全日本ユースと合わせた「高校3冠」を史上初めて達成した。夏の総体も同じく帝京との決勝で、MF古賀誠史の2ゴールの活躍などで4-3と勝利し優勝。当時の東福岡は3年のMF本山雅志を中心とした攻撃と、手島和希、金古聖司、千代反田充ら、のちにJリーグ入りした守備陣の堅い守りが光った。