磐田に新加入のDF中村太亮(26)が23日、衝撃のデビューを飾った。ホームのヤマハスタジアムで行われた今年初の練習試合、ポリス・ユナイテッド(タイ2部相当)戦に、左サイドバック(SB)で先発出場。30分間で、チームが奪った全3得点をアシストした。チームは7-0で大勝。名波浩監督(43)がほれ込み、J2千葉から移籍してきたレフティーが、存在を大いにアピールした。
中村太のクロスに、集まった約1300人のサポーターがどよめいた。前半6分、新加入FW斉藤和樹(27)がファウルを誘い、ゴールから左サイド25メートル地点でFKを獲得。キッカーの中村太は左足から高速クロスを放った。そのスピードに相手DFが対応できず、ボールはファーサイドにいたMF上田康太(29)の足もとへ。文字通り、鮮やか過ぎるアシストだった。
同17分には左サイドをドリブルで突破し、切り返して上げた右足クロスで追加点を演出した。同30分にも右足で入れたクロスから3点目を呼び込み、30分間で両足から3アシスト。前半のみで退いたが、圧倒的な存在感を放った。「まだコンディションは5割くらいですが、思ったより体が動きました。右足のキックは練習ではダメなのに、試合はうまくいく。まだ課題はあるけど、スタートとしてはいい感触です」。
チームの始動からまだ9日。戦術練習はほとんど行われていないが、周囲との連係もスムーズだった。常に声を出し、最終ラインやボランチとコミュニケーションを十分に取っていた。2年連続で獲得のオファーをした上で、チームに加えたレフティーの働きに、名波監督も満足感を示した。「キックの精度に関しては素晴らしい。周りの選手とのバランスも非常に良かった。(プレーの)選択肢を持っている」。
チームはオフをはさんで、明日25日、鹿児島でキャンプインする。中村太は「結果につながるプレーをして、チームにとって必要な選手になっていきたい」。開幕戦の先発と定位置獲得を目指して、存分にアピールする。【保坂恭子】
◆中村太亮(なかむら・たいすけ)1989年(平元)7月19日、京都府出身。京都の下部組織から金光大阪高へ進学。08年にJ1京都入り。新潟、山形をへて14年に千葉へ移籍。昨季は42試合出場4得点。利き足は左。183センチ、70キロ。



