仙台のDF平岡康裕(29)が、今日21日のアウェー湘南戦で先発復帰する可能性が出てきた。急性胃腸炎により戦線離脱し欠場していたが、出場となれば4試合ぶり。「2キロほどやせましたが、もう問題ない」と笑顔で話した。

 復帰戦となれば“20代ラストマッチ”。23日が30回目の誕生日だ。現J2の清水で11年間を戦い、今季から新天地仙台でプレーするセンターバックは「20代の前半は試合に出られず腐りかけた時もありましたし、歯がゆい思い出が多い。正直言うと充実した20代ではなかった」と振り返る。だが仙台では開幕から主力に定着。「30代はこれまでの経験を生かし、このまま右肩上がりの活躍をしたい」。

 相手は「走る」湘南。スプリント数、走行距離ともにリーグ屈指の数字をたたき出すアグレッシブなチーム。「走り負けないようにしつつ、前から来るのをうまく利用できれば仙台が相手GKと1対1になる好機も増やせる。今節は内容より結果にこだわりたい」。渡辺監督も「平岡も調子が良い」とコンディションはバッチリ。勝ち点3だけを奪いに行く。【成田光季】