愛媛FCの間瀬秀一監督(43)は、町田ゼルビアに後半23分からの1分間で逆転勝ちした試合後の会見で、ピッチを見守る位置を試合中、変えることについて聞かれ、ジェフユナイテッド千葉監督時代に通訳を務めた、元日本代表のイビチャ・オシム氏の薫陶を受けたものだと語った。

 間瀬監督は、質疑応答の中で「監督のポジショニングが、前半は割と左の方から試合を見ることが多く、後半は真ん中から右だったり…試合を見る位置取りを変えるのは意味があるのか?」と聞かれて、次のように答えた。

 間瀬監督 全部、意味がありますね。逆に言うと普通、監督は中央に座って、今日のベンチなら左端に選手が座るんでしょうけど…まず、そこから逆の位置に座りましたし。でも、ここで座る位置、立つ位置の内容を明かすのはやめましょう。ただ、見る視点と、声のかけ方は変えています。あとは、師匠のオシムさんから引き継いだ座る位置、立ち位置です。

 試合については「私が言うまでもなく、見ていた人が感じてくれたと思います。全員が強い気持ちで戦いました。サブで準備した選手、今日来なかった普段、練習している選手、スタッフ全員の力だと思います。私が尊敬する相馬監督が率いる、走ること、戦うことが出来る町田ゼルビアに、町田で勝てたのは今後の大きな糧、自信になると思います」と語った。【村上幸将】