ジェフユナイテッド千葉GK佐藤優也(31)が、5月3日に香川県丸亀市のピカスタでの試合でPKを決められたカマタマーレ讃岐FW木島徹也(33)との、因縁のPKを防ぎ、崖っぷちで勝ち点3をもぎ取った。

 1点をリードした後半ロスタイム4分、佐藤優はペナルティーエリア内に走り込んできた木島を倒してしまい、PKを献上した。「(木島に体が)当たったんでPKはPKだった。割り切って切り替えた」。

 ゴールマウスに立った時、頭に思い浮かんだのは2カ月前のPKだった。その時は、先に右に動いてしまいゴール中央に決められた。「アウェーの時、キジくん(木島)とはPKをやっている。意外に冷静な人なんだなと思った。止まっていれば、自分のペースに持っていけるかなと思った」。佐藤優は木島がPKを蹴る際に動かず、ずっと止まって見て、PKを見事に弾いた。「最後、蹴った時にしっかり反応すればいいというのはプランにあった」。

 一方、木島は「前回も同じPK。その時、ちょっと動くのが早かったので今回も様子を見て、どっちに蹴ろうかうかがっていたら、なかなか動かないので、そのまま打った。我慢し負けですかね」と苦笑した。後半15分に途中出場し、2-2で迎えた同33分には勝ち越し弾を決めていただけに「あと1歩なんですけど、しっかり決められたら勝てたゲーム」と肩を落とした。

 その中、4月2日の湘南ベルマーレ戦に3-0と大勝して以来、16試合ぶりの複数得点を挙げたことは、数少ない収穫だ。木島は「複数得点の感じで、リスク管理、DFを修整できれば降格圏内を抜け出せるんじゃじゃないかと思っている。しっかりやっていきたい」と前を向いた。

 千葉は、3連勝で12位から9位に浮上した。一方、追いつけなかった讃岐は4連敗となり、20位から最下位ザスパクサツ群馬と勝ち点13で並ぶ21位に順位を落とした。勝敗を分ける最後の1プレーでしのぎを削った2人は試合後、ピッチ上で語り合った。木島から佐藤優に「動かなかったね」と声をかけると、佐藤優は「前もジックリ見てきたでしょ」と返したという。フクアリのライトに照らされた2人の明暗は、残酷なほど明確に分かれていた。【村上幸将】