7月に名古屋グランパスから湘南ベルマーレに期限付き移籍したMF高橋諒(24)が、水戸ホーリーホック戦の後半30分に途中出場してJ2&湘南デビューし、3分後に初ゴールを決めた。

 高橋は、1-0の後半33分にFW山田直輝の右クロスに反応し、左サイドを疾走。中央にいたDF岡本拓也が浮き球のパスを出し、DFがはじいたこぼれ球に飛び込むと、体を寄せてくるDFを振り切り、右足で決めた。試合後「体が勝手に動いていた」と振り返った。

 加入早々、左太ももを痛めて、戦線離脱を余儀なくされ、前節9月30日のツエーゲン金沢戦でようやくベンチ入り。「ケガで1カ月、サッカーが出来ない中、試合をたくさん見ましたしイメージがあった。たまたま今日は、ゴールという形で体現できた。本当に良かった。ベルマーレさんに、少しは恩返しできた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 右太ももの故障で4カ月離脱していたMF菊地俊介主将(25)と、ともにリハビリする中でチームの雰囲気など、いろいろ話をしたという。「俊介君だけじゃなく、ベルマーレの選手は優しくて、うち解けやすかった。ケガした時も声をかけてくれたり…みんなに感謝」とチームメートへのお礼を口にした。【村上幸将】